大畑森林鉄道 ナロー
青森県の下北半島 むつ市大畑町に大畑川という河川が流れ 津軽海峡へ注いでいます。
その上流域は昔から温泉と紅葉の名所として知られ、最奥の奥薬研温泉(旧:湯ノ股温泉)は、かつて秩父宮様がご宿泊したほどの名湯です。
現在、宿は閉鎖となりましたが露天風呂は無料開放され、“カッパの湯”として広く知られています。
“夫婦カッパ”と“隠れカッパ”と併せて3つの露天風呂が渓流沿いに点在します。(夫婦は有料) |
肝心な林鉄ですが、この大畑川やその支流に沿って軌道が敷かれ最奥まで延びていたようです。(一部の軌道跡やトンネルは遊歩道として保存されています。) |
温泉の話を前記したのは、当時、この林鉄を利用して一帯の温泉地へ湯治に行くのが一般的(それしか手段が無かった)だったようで、その光景を想い描かずにはいられないと思ったからです。 |
カッパの湯から上がった所に広い駐車スペースがあり、そこで車中泊を楽しんでいる方々が多く、私もその仲間入りです。 |
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ここは楽天地です!露天風呂へ入り放題!朝昼晩と温泉三昧でした。湯口で温泉たまごを作るオツな人も居ました。 |
そして、ここで暮らす主(毎年、春から秋まで居るそうです。)に当時の林鉄の話を聞いてみました。するとこのカッパの湯の辺りは、本線と支線が大畑川を挟んで2本敷かれていたとのことです。おそらく上流に向かって右が本線、カッパの湯の在る左が支線だったと推測します。
カッパの湯は大畑川本流へ上流に向かって左側から注ぐ支流(湯ノ股川)に隣接していますので、林鉄の支線もこの湯ノ股川に沿うように延びて行ったと推測されます。現に風呂へ下る途中に軌道跡らしい小道と設置されたままのレールを発見しました。
露天風呂と渓流をかすめる2本の軌道!そこを協三製4.8tDLがファーン♪とタイホンを鳴らし轟音とともに走り去る光景が目に浮かび空想の世界が広がります。 |
大畑林鉄のレイアウトは渓相をナメ床にすると写実的です!
土系のナメですので色は黄土色、水は限りなく透明です。緑色に見えるのは辺りの木々の色と川底に苔が少々在ると思われます。岩石があまり在りませんので流れは白泡が少ないです。 |
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湯治客は森林鉄道で奥薬研(湯の股温泉)へ行く、そんな時代があった所です。 |
ホテルニュー薬研
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