複葉機
RC飛行機 |
動力:ブラシレスモーター |
主材料:バルサ |
メーカー:Dumas Products |
スパン:889mm |
全備重量:500g |
田植えが終わり いつもの飛行場は秋まで閉鎖です。Google衛星写真で新たな飛行場を発見したのですが、こんどは鮎釣りの解禁ではたして如何な状況か?という感じで初飛行は未だなのです。 |
どっちが浮気か分かりませんが、F16の方へ傾いているかと思えば、新たな複葉機の図面もほぼ完成してまして、相変わらず悪い病がぬけず この連載もだいぶ間があいてしまいました。 |
《風防の製作》
キットには展開図と透明板が付属していますが、こうゆう物は形状が上手く合わないと相場が決まっています。とりあえず図面をケント紙へ転写して切り抜き、胴体ハッチへ宛ててみますが、やはり修正が必要です。
一先ずケント紙の状態で修正し、それを型紙としてt0.2mm塩ビ板から切り出しました。 マスキングして塗装する方法、枠を別に作って塗装してから接合する方法と迷いましたが、単純な形なので後者の方法にしました。
枠をケント紙で作り 手塗り塗装と思いきや、塩ビ板なのでシンナーで拭き取れるから 先に接着しようと考えたのが大きな間違いでした。 接着剤がはみ出ると面倒なので、枠側へ両面テープを細く切って貼り、
塩ビ板へ貼り付けました。
その後、枠を手塗りしましたが、当然、裏側は塗れない訳でして・・・ オープンコックピットで風防の裏側もよく見えてしまう事を忘れてました。 如何しよう? マスキング塗装? エェ〜イ この際、裏側の枠も作っちゃえ! てことで、たかがこの風防を作るだけで半日を費やしてしまったのです。
《胴体への接着》
当初、適当に接着すればいいやと考えていたので、取付の事など無視していましたが、想定外に奇麗に作ってしまったので、どうにか小奇麗に接着したいものです。
キャノピーボンドは使った経験が無く、今から仕入れるのも時間が掛かるので、その辺で買える接着剤でテストすることにしました。何種か試しましたが結局、フィルム(ポリエステル)に利く接着剤は限られていて、しかし、逆にこの接着剤は塩ビには利かない?ようなのですが、枠があるので大丈夫だろうということで決定です。
しかし、斜めに付くキャノピー内側の裾へ上手く充填するには?・・・ 画材屋を物色していて目に付いたのが注射器です。友人が言っていたのを思い出しました。「飲み屋のおねぇーちゃんが使っていたマニキュア用の注射器が良い!」ということで早速購入、これは接着剤用です。
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太さ3種類入っていて500円ぐらいでした。 まず胴体側にマスキングテープで位置印を付けて、キャノピー側の主要角へ極薄両面テープを極小さく付けて、位置決め仮止めし、そして注射器へ接着剤を入れて慎重に充填しました。もともと乾かしてから貼り合せるタイプなので、浮き上がっている箇所は後から押付けるとくっ付いてくれました。見栄えも良く接着力も大丈夫そうなので大成功です。 |
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《コックピットとその周辺》
縁にラバーを付けましたが、なかなか良い感じです。収縮チューブを切り開いた物ですが、収縮させる前に切り開いた方が作業性が良いです。下画像のようにステンレス線を2本入れそれに沿ってカッターの刃を入れると真っ直ぐ切れます。
接着剤はSUを用いましたが、やはりフィルム部には利かず、バルサ部で接着しているので大丈夫ですが、スコッチの方が良いと思います。 |
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計器板は実機写真をバルサ板へ貼っただけです。艶消クリアーを吹いたら雲ってしまいましたが、かえって雰囲気が良くなったかもです。
シートとヘッドレストはバルサ製です。後部の背骨?との連結部分にも収縮ラバーを使っていますが、こちらは幅5mmカーボン板に被せ収縮させてから切りました。カーボン板の厚さ分、縁が角ばるので雰囲気が出ます。 |
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背骨?はキット付属プラ製ですが、低温でフィルムを貼りました。胴体との接合には悩みました。何故なら胴体側は胴枠部で波打っているからです。考えた末、先に5mm幅ほどのフィルムを背骨側へ貼っておき、胴体へ乗せて形状に沿ってアイロンを宛てました。フィルムだけでくっ付いている状態です。末端の方を失敗しましたが、ほぼ奇麗に隙間無く装着できました。
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《バッテリー搭載方法》
航空ベニヤへ固定した状態で上部ハッチから前方へ押し込みます。その手段として考えたのが、引出式とでも言いましょうか? 両側ガイドへ乗せてスライドさせる方法です。このパーツで3gほどなので思ったより軽く出来ました。 |
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1版 |
2版 |
しかし、初版では板の長さが足りず、作り直すはめに・・・ 前もってCGを仮確認した際にはバッテリー無しで重心OKだったのですが、その時は上下エルロン連結棒が未装着でして、予想外にその影響が大きく、テールヘビーぎみになったので、想定より前方へバッテリーを搭載することになりました。 |
2版目は長くなったので、バルサで反り防止策を施しました。 |
ベルクロは、Y屋でメーター買いすると安価です。幅も色も多種そろってます。Y屋は小細工用の材料の宝庫ですが、周りが女性ばかりで散策するのが恥ずかしいのが難点です。妙なオヤジがビーズ用のワイヤーとかを真剣に眺めていると変な顔されます。 |
《張線の装着》
線材は当初、PEラインを予定していましたが、手持ちの物は強度は充分ですが細過ぎでして、新たに買うのも高いので、同じく釣り用のフライリールの下巻きに用いるバッキングラインを使いました。
これは多少伸びますが、偶々いい色合があり、強度も充分なので決めました。縒り糸状でパラフィン加工してある感じです。
20ポンド50ydsで900円です。 |
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張る位置は基本的に実機に即しましたが、実は1本多いです。テンションを掛ける際に遣り易くする都合です。 |
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サーボホーンからバックルを作り、テンションを掛けられるようにしています。 |
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キャンプのテント張りと同じ要領です。結び方は全てダンカンループです。ギターのように音を鳴らし左右の張り具合を均等にしました。 |
上主翼はこの張線のみで固定していますので、もし切れたら翼が吹っ飛びます。飛行ごとの点検は欠かせないですね〜 実機も同じ? |
←上下エルロンの連結は、φ0.8mmステンレス線2本を抱き合わせ長さを決めてから収縮チューブで被覆固定しています。抜け防止にマイクロE/Zリンクを使ってます。 |
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《エルロンサーボ》
だいぶ以前に購入したグラウプナー5gサーボが大量にあるので、サイズ的にギリでしたが、耳を切ってなんとか納めました。固定は両面テープとホットメルトです。 |
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当初、フラッペロン設定を考えていましたが翼端エルロンなので捻り上げ状態になってしまいます。そこで逆に軽めのスポイロン設定にしてみました。 |
次回は初飛行の模様を掲載する予定です。上手く飛んでくれればいいのですが・・・ |
初飛行! 完成から2年半の放置プレーを経て・・・ |
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実は1年以上も飛行機を飛ばしていないのに、いきなり初物は無謀 !? |
図面指定のCGは後過ぎて怪しい?と疑いつつ気持ち前よりに重心をあわせて滑走離陸! |
いきなり頭上げ、すかさずダウンを打つ、こんどは下を向く (^^; 右へ左へ ドタバタでしたが何とか高度を取ることが出来ました。 |
オーバーパワーを懸念していたモーターに助けられ、無理やり引っ張り上げた感じです。 |
2回目飛行は、CGを前へ移動しましたが未だ足りず、相当なダウントリムです。パワーONでの頭上げも激しいので、スラストとの両面で調整が必要なようです。 |
日差しを受け リブが透ける、これが堪らない瞬間です! |
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