電動ダクテッドファン F-16
製作&フライト記事
≪製作レポート≫
パッケージを見るとこれって本当に飛ぶの?って思うほどスケールライクに造型されてます。ちょっと大きめのディスプレイモデルとしても十分たのしめそうです。 ARF
なので組み立ては簡単そうですが、ダクテッドファンは、初めてなので不安。マニュアルといっても絵がほとんどですので自分なりに組み立ての手順をかんがえて作業を始めます。 |
まずかならず新品の刃に取り替えたカッターを用意します。タオル等を敷いたまな板に胴体をのせダクテッドファンを仕込む為腹を裂きます(魚とまちがえとる)。キャノピー部分もカットしておきます。ダクテッドファンのユニットを仮組してみます。問題なくピタッと納まりそうなので30分硬化形のエポキシをコネコネします。接着面を紙やすりで粗しておきます。ファンにエポキシが付着しない様注意して接着します。固まるまで放置します。
その間に水平尾翼の加工をしてしまいます。エレボンてなんや?今悩んでもしょうがないので作業進めます。要は左右のエレベータを別々に動かせば良いらしい。マニュアルの指定どおりエレベーターを切り離します幅32mm
としました。
まだダクト廻り固まって無いのでキャノピー部の加工もしてしまいます。 キャノピーの接着にキャノピーボンドは使えません。以前失敗してしまいました。スタイロフォーム溶かしますので注意して下さい。エポキシで接着しましょう。スチのりでも大丈夫ですけど時間のない大人はエポキシです。(*キャノピーを先に接着してから胴体から切り出した方がぴったりフィットします。)
そろそろ固まった様なので胴体に戻ります。バルサ製のスパー(カンザシ)を接着します。5分硬化エポキシを使用しました。主翼を仮組してみたところ大分隙間があります。削りに入ります。こんな時小林店長御推薦グレートプレーン社製バーサンダーこれは面を出すには重宝します。いっぺんに削らず慎重に進めます。納得できるまで削り合わせたら主翼を30分硬化エポキシで接着。ディスプレーモデルじゃないので強度優先はみ出る位たっぷりと使います。
つぎに垂直尾翼も接着、前から後ろからニラミ垂直になるよう修正します。水平尾翼は翼端が下がるよう接着します。詳細図参照とマニュアルには書いてありますが、角度の指定は書いてなかったので。アバウトでいきます。これで機体は、ほぼ完成あまりにもカッコいいので、ついデカール貼っちゃいました。ついでに体重測定してみます180gまずまずです。 |
メカ積みです。図面を見ますとサーボは主翼の後ろになってます。しかし今回バッテリーをリポにしたのでそのままですと超リアヘビーでバランスとれません。機首あたりにサーボを持ってきてもどうかな状態、ダメモトで進めます。
DU-BRO社のマイクロプッシュロッドシステムを使います。後からマイナスドライバーだけで微調整できるのでおすすめできる部品です。エレベータホーンは
FRP の板から削り出しました。ヒンジテープでエレベーターを取り付けたあとホーンを瞬間接着材で接着します。
嫌な予感がします。やはりバランスとれませんこれでは絶対失速します。これ以上重量を増やしたくありません。責任のがれのため小林店長に御相談、腕を組んだまましばらくの沈黙、そしてニコッと笑顔で「バッテリー前進させてサーボの前に持ってくればいいじゃない」恐ろしいことに、リポをなんとノーズコーンまで前進させました。これでバランス問題も解決?
バンジーでテイクオフする予定なので、バンジーフックを取り付けます。ピアノ線を曲加工してがっちり固めます。再度バランスチェックです。だめですフロントが軽すぎます。フライトは明日時間ありません。いまさらダクテッドファンも移動出来ません。涙をのんでウエイト作戦に変更ノーズコーン最先端にはんだのエポキシ漬けをトータル30
g も積んでしまった。トータル全備重280gなんだかくら?い気持ちになってきました。 |
さて動作確認をするためエレボンの設定を始めます。普段マニュアル嫌いの私ですけど、こればっかりは取説無しにはさっぱり分かりません。システム設定モードでウイングタイプをデルタ(DELTA)
に設定、左翼可動部のサーボをエルロンに接続右翼可動部にエレベーターに接続でおしまい。なんだ簡単じゃない。テスト、テストっでスイッチオン、スロットル上げてみます唸りを揚げダクトが回転してます。
次にエルロンスティクを右左にありゃ?両可動翼元気に上下運動そして今度はエレベータースティクをアップダウン、なんだこりゃ?ということは右手でアップダウン、左で旋回????サーボの接続を確認、間違っていません。そっそっそーか片方のサーボをリバースにすればいいじゃん!正解です!!!後は舵角調整で終わり。ウイングタイプの設定を切り替えできないタイプの送信機でもエレボン/Vテール・ミキサーをつかえば大丈夫です。できました完成です。そのまま飾って置きたいぐらいの出来栄です。
ねえ小林さん本当に飛ばすの?悲劇の現場???見たくありません by Ando |
≪フライトレポート≫
安藤さんに製作してもらったF-16を飛ばしました。ダクテッドファンユニットはGWS EDF55-300Hという価格も手頃なモノです。バッテリーはKOKAMの11.1V340にしました。サーボはJR
ES306という6gでトルクが500gというモノです。これを2個搭載してエレボン仕様にしてあります。また受信機はクラフトるうむのスマートRX4にしました。2つのサーボとバッテリーをノーズコーンに収めましたがそれでもまだ前が軽く結局コーン先端にはんだ鉛30gをいれることになりました。その結果全備重量280gとなり、目標の260gをチョッと超えてしまいました。
スケール感がありまるでほんとにプラモデル。しかしイザこれを模型で飛ばすとなるとまずこれは飛ばないという人がおそらく全員に近いのではないかと・・・ただし高価なカーボン製VASA
Fanとブラシレスでは元気に飛びましたとのレポートが来ていますので、飛ばなければ推力対重量の問題になるわけですが、とにかくテストで飛ばしてみることに・・・
VASAとブラシレスで飛ばされた方は初速を得るためにバンジーによる発進を行ったといっていましたので、胴体底にカーボンスパーを貼り付け、そこにフックをエポキシ止めしました。しかし現場へ行ってから借りようと思ったバンジーはかなり強力なもので、とても発泡の機体にはという感じでした。そのためやむなく手投げ発進!!することに。八田さんに送信機を渡すと「やばいよこれ、小林さん、やばいよこれ・・」の連発。手投げもなみいるメンバーの中で一番若い遠藤さんにおねがいしました。ボクの場合足がもつれる恐れがありましたので・・嫌がる二人をなだめてとにかく舵の動きを確認。いよいよ八田さんの操縦、遠藤さんの手投げ、果してGWSの安価なユニットでいけるのか!! |
誰もが後ずさりするような不安な空気が・・・ |
この段階では前方の草むらに墜落と考えていました・・・全員で。 |
ありゃ!!??なんてことなく上昇してゆくじゃないですか? |
ガイ〜〜ンとモーターが回りだし遠藤さんが走ります。2-3歩いったところで遠藤さんの手からすっと機体が離れました。すこしふらつきましたが、なんということなくなだらかに上昇し、右ターンでこちらに向かってきます。意外にスロースピードですが、安定して飛んでいます。八田さんは「これよく飛ぶよ、びっくり」等といいながら上空でループやロールをしています。スピードが遅いのに結構上昇します。八田さんは「これへんだよ、この格好で飛ぶなんて、いやいやこれいいわ」などといっています。
ただダウンをチョッとうつと急激に下を向くところがあり、見ていた全員もドキドキしたこともありました。もしかするとオモリとバッテリーそしてサーボが先端で、ダクテッドファンユニットが胴体の一番最後部ということで重心位置は正しく取れているものの、シーソー現象がおこっているのかも知れません。
しかし全員この安物ダクテッドファンによる飛行に感動、ただただ驚きました。ぼくはほんとに「飛んだ〜〜〜」という感じでした。
というわけでFSKのF-16は高価なユニットを使わなくともそしてさらに手投げで安定して飛びますので、ぜひジェット好きのかたはチャレンジしてみてください。今回のテストから解った事はダクテッドファンユニットを少し前へ出す事。おもりの代わりに11.1V340をもう一個搭載して11.1V680としたほうが良かったと思っています。それと脚をつければアスファルトの上からなら間違いなく上昇できるという自信を得ましたので、今度は地上滑走からテストしてみたいと考えています。 by
Kobayashi |
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恐怖のテストフライト、よりによって水曜友の会の飛行会が行われている某尾島飛行場です。さきほどまでのノイス号のほのぼのフライトは何だったのでしょう。小林店長最終調整に余念がありません。真剣そのものです。ギャラリーの人達は何となく冷ややかな目をしております。きっと誰もが絶対に飛ばないと確信してたでしょう。私もその中のひとりでした。小林店長ちゃっかり代理テストパイロットをF3Aの八田選手にお願いしてます。遠藤さんの手投げでテイクオフすることになりました。ギャラリー達も悲劇の瞬間観たさに集まりました。
いよいよテイクオフです。多分製作した私も緊張してたと思います。だれがどうやって投げたか覚えてないくらい緊張しました!一瞬高度が少し下がりましたが持ち直し上昇してるじゃないですか!飛んでます!呆れて声が出ません綺麗に飛行してます。ギャラリーの人達も半信半疑で見とれてます。スピードを下げても失速しません。スケール感でてます。
前回のレアベアの時と同じようにフライングスタイロの設計力の確かさに感動です。「パワーが落ちる前に降ろしまーす」八田選手の声、いよいよランディングです。地面はアスファルトしかし胴体下部にはカーボンが貼ってあるので心配はありません。スピードを落としきれいに滑るように着陸。御見事!!この後
F-16 を囲んで会話が盛り上がりました。八田さん!いいものを見させていただき、ありがとうございました。 by Ando |
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F/A-18 パイロット
じつに良くできてます! |
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